No.5260 交際費等と広告宣伝費との区分
[平成31年4月1日現在法令等]
交際費等とは、得意先や仕入先その他事業に関係のある者に対する接待、供応、慰安、贈答などの行為のために支出する費用をいいます。
ただし、カレンダー、手帳、手ぬぐいなどを贈与するために通常要する費用や次のような不特定多数の者に対する宣伝的効果を意図した費用は、交際費等には含まれないものとされ、広告宣伝費となります。
(1) 製造業者や卸売業者が、抽選により、一般消費者に対し金品を交付するための費用又は一般消費者を旅行、観劇などに招待するための費用
(2) 製造業者や卸売業者が、金品引換券付販売に伴って一般消費者に金品を交付するための費用
(3) 製造業者や販売業者が、一定の商品を購入する一般消費者を旅行、観劇などに招待することをあらかじめ広告宣伝し、その商品を購入した一般消費者を招待するための費用
(4) 小売業者が商品を購入した一般消費者に対し景品を交付するための費用
(5) 一般の工場見学者などに製品の試飲、試食をさせるための費用
(6) 得意先などに対して見本品や試用品を提供するために通常要する費用
(7) 製造業者や卸売業者が、一般消費者に対して自己の製品や取扱商品に関してのモニターやアンケートを依頼した場合に、その謝礼として金品を交付するための費用
(注) 次のような場合、「一般消費者」を対象としていることには当たらないので注意してください。
1 医薬品の製造業者や販売業者が医師や病院を対象とする場合
2 化粧品の製造業者や販売業者が美容業者や理容業者を対象とする場合
3 建築材料の製造業者や販売業者が、大工、左官などの建築業者を対象とする場合
4 飼料、肥料などの農業用資材の製造業者や販売業者が農家を対象とする場合
5 機械又は工具の製造業者や販売業者が鉄工業者を対象とする場合
出典国税庁 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5260.htm
弊所のカレンダーを顧問先に配っていますが当然上記からすると広告宣伝費です。
中小企業においては現時点年間800万までの交際費については、交際費課税の対象になりませんので普通は800万も交際費を出す会社はないので大丈夫です。所得税の世界では交際費の限度がなく際限なく使えるので、不公平ですね。